競合他社との差別化で優良顧客を集客できる仕組みを構築

意見を事実と取り違えないで

女性起業家を女子高生に例える記事から見える心理

群れてビジネスをしている女性起業家は
望まない妊娠をし続ける女子高生と同じ
というブログ記事がFBで話題になっていました。

女性起業家に対するブログ記事から
見えてきたことがあります。

新興勢力は叩かれる

まず1つ目は、
ビジネスコミュニティに依存する女性起業家と
望まない妊娠をする女子高生には共通点があり
彼女たちは
「目に見えない圧力に屈する情報弱者たち」であるというもの。

同業のマーケッターらしいですが、Webのブログ記事にビリギャルの写真を使うあたりで、最初からアウトです。
使用料金請求されたら払えるのか?(というのは置いておいて)

その中には、こんなセリフが・・・・。

幸福度がアップしているのは、
こういったコミュニティのトップに君臨している人か
自分の足で立ってビジネスをしている人です。

今、左右で手をつないでくれている人、
死ぬまで手をつないでいてくれるわけないですよ。

宝物に続くハシゴを見つけて登るときは
簡単にその手を離しますよ。

それが現実です。

所詮は他人ですから。

う~む。
つまり女性が甘いと言いたいだけですよね。

女性の問題はパートナーシップで解決?

そして、同じく女性起業について語る別のブログ記事は、
「女性が起業したがるのは
パートナーシップの問題を抱えているからでしかない」
というとらえ方をしています。

そのブログには、こう書かれています。

彼氏
旦那
そして
自分自身との
パートナーシップの不満を解消しない限り
「女性起業(志望)家」の幸福度は
下がる一方だと思う

逆に
彼氏と
旦那と
自分自身と
パートナーシップをちゃんと築けて
ちゃんと幸せな女性起業家は
めちゃめちゃビジネスが上手くいってるよね

発信も自然だし
無理をしてキラキラさせようとしていない
それでも
本当にキラキラして見える

月収7桁、なにそれ美味しいの?

月収7桁は美味しいですよ。

年収1000万円本が売れるんですから、
求めている人は多いかと思いますけど。

この2つのブログを読んだ時、
ちょっと「うーん・・・」と思いました。

同じ女性として、
見過ごせない意見だったからもありますが、
なんとも引っかかるのです。

その意見の根拠は?

「それって本当?」
という疑問がむくむくと湧いてきて止まりません。

そこで、ちょっと調べてみました。

「女子校より共学校の方が、望まない妊娠が多い」という話。
これなら、行政の統計データがありそうです。

が。
調べても、なかなか元のソースにたどり着きません。

それもそのはず。
結局、わかったことは
引用されている、女子校・共学校の話は
レナード・サックスという米国の心理学者の著書が
10年以上前に書いたもので、
その頃から日本には当てはまらない意見と言われていたものが根拠でした。

ブログにそんなことは書かれていないのは仕方ないが、読んだ人は、日本の高校生も同じだと錯覚してしまますね。

根拠とは逆のデータが出てきます

そして、もうひとつのブログ
「女性起業家はパートナーシップへの不満から
現実逃避するために高い収入を目指す」という話。

こちらもデータは逆を示唆していました。

中小企業庁「中小企業白書2014年版」によれば
女性が起業する理由として
「より高い所得を得るため」を挙げた人は
全体の平均を下回っています。

理由のトップ3は
・年齢に関係なく働ける
・自分の裁量で働ける
・性別に関係なく働ける
で、いずれも「より高い所得」の2倍近い数字です。

この統計からは、
独身であることや彼氏・夫との関係に不満を抱いて
それを補うために起業する女性の姿は
全く見えてきません。

「・年齢に関係なく働ける
・自分の裁量で働ける
・性別に関係なく働ける
ことを求めるのは彼氏や夫への不満のせいなんだよ」

こう言われたら、
「そういう考え方もできますね」
と私は答えて根拠を聞きます。

なお、パートナーシップに不満があって起業するのなら
上手くいったら離婚する女性が多くなると思うのですが、
そういうデータも見つかりませんでした。

理由トップ3に対する私の意見は
「周囲の人と仕事以外の交流もしながら、
自分らしく働ければ幸せという女性の性質が
よくわかります」
とお答えするしか(笑)。

事実と意見を分けて考える

これらのブログを書いたお二方の意見は

・男性は群れない
・男性は起業したら仕事を続ける
(サラリーマンには戻らない)
・男性は自分を大切にしているが、
女性は自分を大切にしない人が多い

等々を前提としています。

2001年から独立して活動してきた私から見ると
彼らの前提は事実ではありません。

女性のほうが人間関係重視な人が多いことは同意しますが、
男女問わず独立しても10年で3%しか存続しないし、
男性も群れていますからね。

どうも、彼らの意見に
何かの裏付けや根拠がないことが、
私が引っかかった原因のようです。

意見は無数に作れる

このように、ひとつの事象から、
意見は無数に出てきます。

集客をしようとした時、
意見を事実として受け入れてしまったり、
他人が作った前提を鵜呑みにしてしまうと、
間違った結論にたどり着いてしまうことがあります。

しっかりとデータを確認する。
意見の根拠を聞く。調べる。
何が前提になっているか考える。

そのためにも、
意見と事実を見分ける訓練をしてくださいね。

まとめ

他人の意見は意見として聞く。
意見の元になる事実を確認しましょう。

▼参照: http://change-consul.factdeal.co.jp/internet-marketing/

女子高の生徒はなぜ望まない妊娠をしないのか?

クリックしてh28_0121_kigyo01_ss2.pdfにアクセス

RECMMEND こちらの記事も人気です