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6億円を売れた石のペット
私がどうして高額商品を売るコンサルティングが得意なのか。
今日は、その秘密をお話しします。
それは、アイデアを売れるコンセプトにまで創りあげるからです。
あなたは「ペットロック」を知っていますか?
1975年クリスマスのアメリカで、石に目を付けただけの商品が大ヒットとなり6億7400万円売上ました。
それが、「ペットロック」です。
1975年、アメリカ人のゲイリー・ダウル (Gary Dahl) が、ペットの飼育には楽しみとともに、ストレスや出費といった欠点をともなうことから、それらの欠点が一切ないペットとして発案した。
商品内容は、ペットとしての石に加え、動物のペットと同じように通気孔のあいたキャリーケース、石を鎮座させるための布や藁、飼育方法や訓練方法を記載したマニュアルと血統書がセットになっていて、購入者はマニュアルをもとに、石に対してイヌなどと同様に「来い」「お座り」「伏せ」といった基礎訓練を施し、決まった時間に入浴させ、ベッドに入れ休息を与える。さらに家族、友人、恋人といったペット・ロックを一緒にさせるといった楽しみもある。
ペット・ロックのブームは半年で終わったものの、その半年間で500万個が売り上げられ、発案者は5616万6419ドル(約6億7400万円)を稼ぎ、一躍大富豪の座に就くこととなった。
ただの石に過ぎないペット・ロックがここまで売れた理由は、ペットを飼うことで和みを得られ、なおかつ動物の飼育のような様々な面倒さから解放されるといったメリットを、消費者に対して効果的にアピールしたためと指摘されている。
(Wikipediaより)
ペットロック流行の背景
1970年代のアメリカは、大きな物価上昇により都市部の家賃が高騰し郊外に住む人が増えた時期です。
そんな中、1973年のオイルショックで、郊外の大きな家屋と大きな自動車を所有するのが普通になっていた人々に大打撃を与えました。
「エネルギーを無駄遣いするな」というキャンペーンを政府が行い自動車通勤が制限される事態も起きました。
そのため、個人の収入も減り、住むところを都市部に戻す人や飼っていた犬を手放す家庭も多くなったのが1975年です。
そこに登場したのがペットロックだったのです。
この背景を理解しないと、「石に目をつけてペットにする」アイデアを「ペットの石」というコンセプトにはできなかったでしょう。
石を売る実習をしたことありますか?
私はこれまで4000万円以上を心理スキルの勉強に投資してきましたが、その心理学のセミナーの中で「石を売る」という実習がありました。
直径20センチほどのどこにでもある小川の石。それを1万円以上の価格で売るという実習。
この実習、嬉々として始める人とイヤイヤ始める人がいました。
もちろん私は嬉々として始める人(笑)。
実習は、30分の考える&用意の時間の後、全員に向かってのプレゼン大会となったのですが、まぁ出るわ出るわ。
みなさん、あの手この手で「石」を売りつけてくるのです。
売り方は、いくつかのタイプには分かれました
売り方にもバリエーションがありました。
それは
・石自体を売るタイプ
・石と何かを組み合わせて売るタイプ
・石でパフォーマンスをして、それを売るタイプ
一番おもしろかったのは
「これは動物です」
・石ではない
と言って売ってくる人がいました。
アイデアとしてはペットロックと同じです。
対人間相手のセールスで売れるのは少量
ただし、
このアイデアをアイデアの状態で売るにはセールスで売るしかないので小量しか売れません。
ちゃんとコンセプトにまでしないと大量には売れません。
売れるコンセプトはアイデアが良いだけでは作れません。
アイデアだけなら30分でいっぱい出ます(--;)。
ちゃんとしたコンセプトづくりができる人がいない
ところがこれまで関わった人の中で「コンセプトづくりします」と言っている人の多くがアイデアまでしか作れませんでした。
または、心がまえや公共性などにすり替えていました。
つまり、ちゃんとしたコンセプトを作れる人があまりにも少ないのに驚きました
そのせいか、多くの経営者が「アイデアをコンセプトと言っているえせコンサルタント」にひっかかっています。
「あなたがどうしたいか」や、「世のため人のため」に話を持っていくのは、売れるコンセプトづくりができないえせコンサルタントの常とう手段です。
コンセプトづくりは奥が深くて、売れるか売れないかはアイデアだけではダメです。
「あなたがどうしたいか」や、「世のため人のため」だけでもダメです。
コンセプトが作れれば高額商品のほうが売りやすい
企業を存続させて繁栄させるためのちゃんとしたコンセプトづくりができることが、私がコンサルした会社が、3ヶ月間でDMの反応率5.2倍や売上5.5倍増、1.6億円増や1年で9割の顧客が増益した要因です。
しっかりしたコンセプトを作れれば、高額商品のほうが売りやすいぐらいですからね(^^V)。
何を言っても企業は利益を出して存続していくことが一番の社会貢献です。
そのためには、アイデアをコンセプトにまで高めないといけません。
アイデアとコンセプトの違い
「石に目をつけてペットとして売ろう」はアイデアです。
これに、
「動物のペットと同じように通気孔のあいたキャリーケース、石を鎮座させるための布や藁、飼育方法や訓練方法を記載したマニュアルと血統書がセットになっていて、購入者はマニュアルをもとに、石に対してイヌなどと同様に「来い」「お座り」「伏せ」といった基礎訓練を施し、決まった時間に入浴させ、ベッドに入れ休息を与える。さらに家族、友人、恋人といったペット・ロックを一緒にさせるといった楽しみもある」
を創るとコンセプトになります。
コンセプトは、お客様が欲しい状況や状態、感情を商品やサービスで提供できるように創りこむことで出来あがります。
決して単発のアイデアではありませんので、そこを間違えないようにしましょうね。
アイデアはコンセプトに昇華させましょう
富士山土産には空気の缶詰があります。空気ですよ。空気!
富士山の空気も「アイデア良いなぁ」と思いましたが、誰が何のために購入していくのかまで考えてコンセプトを創ったら、もっと売れると思うのですが・・・。
空気だって売れるのです。
同じように何でも売れるとしたら、あなたは何を売りたいですか?
何かを売るためには、コンセプトにまで昇華させましょうね。
そうすると集客も販売も楽になりますよ。
まとめ
一本筋が通ったコンセプトを見つけましょう。
それに沿ってコンテンツを作っていくと集客が楽になっていきます。