目次
はじめに
0円セミナーの告知だろうと、人に何かして欲しいと「行動要請」をする場合は理由を付けましょう。
よく「0円セミナーを開催したのに参加者が集まらなかった」という声を聞きます。
参加者が集まらない原因は大きく3つです。
1. セミナー自体に魅力がない。需要がない。
2. 開催者の実績がそれを開催するに値しない。
3. 開催理由がない
その中でも今回は、「3.開催理由がない」にフォーカスして参加者が集まらないケースについて書いていきます。
告知理由は理由にならなくても良い
みなさん忘れやすいですが、他人に行動要請をするときは理由が必要です。
理由をつけたほうが要請に応じてもらいやすいという実験結果があります。
ですから、何かを告知するときは告知理由を一緒にお知らせしてください。
告知理由に関しては、理由にならないと思う理由でも良いというとんでもない話もあります。
それくらい、理由があるほうが良いです。理由が真っ当であればもっと良いです。
人は単純に自分がすることに対して理由を欲しがるものです。
これについては『影響力の武器』というロバート・チャルディーニ氏が書いている本の中に書かれています。
この『影響力の武器』はマーケッター仲間では有名な本なので、ぜひ読んでみてくださいね。
理由を言うかどうかで行動が違う実験
ある大学の図書館でこんな実験をしました。
コピーをとる列に割り込んで先にコピーを取らせてもらうという実験です。
その結果は、
1.「すみません、5枚だけですけど先にコピーをとらせてもらえませんか?」
と頼むと、承諾率60%。
「5枚だけですけど」としか言っていないのに過半数が先にコピーを取らせてくれました。
2. 「すみません、5枚だけですけど、コピーを取らなければいけないので先にコピーを取らせてもらいませんか?」
と頼むと、承諾率93%。
これを冷静に考えると“コピーとりたいからコピーとらしてくれ”みたい話です。理由になっていません。でも93%。
3.「すみません、5枚だけですけど、急いでいるので先にコピーをとらせてもらえませんか?」
と頼むと、承諾率94%。
「急いでいるので」が理由です。私だったら「なぜ」急いでいるの?と思ってしまいそうです。
でも、94%です。
人に何かを頼むときは理由を言いましょう
理由にならなくても理由が欲しいのが私たちです。
人は自分が何かするときは、意識するにせよしないにせよ理由が欲しいのです。
人に頼みごとをする時は、とにかく理由を付けましょう。
理由があれば要請に応じてもらいやすいです。
こういった理由から、セミナーの告知や商品を売る場合には理由を付けた方がいいのです。
理由が書いてあると行動しやすい
食べログで「予約したお客様が来ないので、食品が余っています。来られる方お電話して来て下さい」と書いたら、すぐ人が来てくれた話があるじゃないですか。
これは、“予約していたお客様が来てくれなかったから”、“このままだと廃棄になるから”、と理由が書いてあるから反応があったのですね。
理由として“キャンセルされて困っています”と書いてあれば、やれる範囲で良いことしたいという人間の本性がありますので、もっと短時間で大人数が反応します。
理由はいくつかあると良い
理由がいくつか書いてあるとどれかに納得してお客様は、「あー、その理由なのね」と自分の行動を正当化してくれます。
理由になってなくても正当化してくれます。
理由が本当に良ければもっと行動を正当化してくれます。
良い理由とは、「自分に被害がなければ良いことをしたい」という私たちの本性を刺激する理由です。
まとめ
たとえ費用がかからなくても何かを告知する時は、とにかく理由をつけましょう。
申し込みと言う行動を要請しているなら、なおさらです。
理由をつければ、あなたがして欲しい行動をしてくれる人が増えます。
理由にならない理由でも、理由を付けたほうが良いのです(あれ?日本語が変な気が・・・)
何かしてもらうのに理由を付けたほうが良いのは実験結果でも証明されています。
他人に何かしてもらいたい時は、理由をつけることを忘れないようにしましょう。