目次
はじめに
NLP(神経言語プログラミング)では、「私たちは基本的に7つのニーズを持っている」と言います。
ニーズと呼ばれるのは、私たちが生きるために必要としているもので、ないと困るものだからです。
昔から7つのニーズを刺激すればモノが売れると言われています。
お客様の7つのニーズのうち大きな2つがわかれば、その人に響く言葉が作れるという風に言われているくらい重要な情報です。
7つのニーズ
7つのニーズとは、生存、自己重要感、親近感、安定、変化、成長、貢献です。
生存が必要なのは当たり前だろうということで、生存を省いて6つのニーズとも言われます。
今回は7つのニーズの解説とそれを見抜くにはどうすればいいかというお話をします。
①生存
生存はニーズの核となるものです。
もし死にそうなったら医者に行くとか、戦場など危険な場所は行かないとか、一番に解決しようとする基本的なニーズです。
避ける理由でなく向かう理由として表現すると、長生きしたい、健康でいたいなど生きるためのものです。
起業や副業の動機が「生きていけるだけの収入が欲しい」であれば、それも生存のニーズとなります。
②自己重要感
自己重要感のニーズは、向かう理由として表現されると、自分が特別な存在でいたいとか、自我を通したいとか、自分の意見を通したい、あと他人から尊重されたいなどです。
避ける理由として表現すると、周囲に埋もれたくない、平凡でいたくない、馬鹿にされたくないという表現になるでしょう。
起業や副業をしようとするのは自己重要感のニーズを満たすためであるケースが多いです。
この自己重要感は、親近感とシーソーのような関係にあります。
③親近感
他人と交流したい、仲間が欲しい、他人に気に入られたい、一人は寂しいなどの表現は、親近感のニーズの表現です。
このニーズが高まると自分より他人を優先するので愛のニーズとも呼ばれています。
親近感は、やはり自己重要感とシーソーのような関係になっています。
自己重要感と親近感の関係
シーソーのような関係と言ったのは、この2つが本人なりのバランスが取れているとその人の心が安定するからです。
自己重要感のほうが強い人は、自分がやったことを認めて欲しいという思いが強いので、認めてもらえていると安定しやすく、
反対に親近感のほうが強い人は、ちょっと自己犠牲的なものをやってでもいいから他人から好かれるということに重点を置くところがあります。
多くの人は両方をほぼ同じぐらい求めます。
しかし、自己重要感と親近感のバランスが崩れて自己重要感のニーズが強くなりすぎると、親密感を手に入れるためには特別な存在になって自我を通すことが有益だと考え出します。
親近感のニーズが高まると他者を優先する傾向が出るぐらいなのに、特別な存在になって自我を通していては他人からの親近感は手に入りません。
でも、本人は気が付かない。
ですから、自立は大切ですが孤立にならないためにも、自己重要感と親近感の自分なりのバランスを取るようにしましょう。
④安定
長く使えるものが良いと思う、一定の人とお付き合いをしたい、初対面がすごく苦手、これは安定のニーズが働いているからです。
安定のニーズはルーティンがあると安心したり、毎日決まったことをやるほうが楽、見知らぬ人に警戒するなど、安定や安心を求めるニーズです。
起業や副業をしようとする人の安定のニーズが強いと、いつまで経ってもパート並みの売上しか作れない傾向がありますので注意しましょう。
この安定は、変化とシーソーのような関係にあります。
⑤変化
いつも同じだと飽きちゃう、流行の新製品ほしいです、試さないと嫌です、いろんな人とお付き合いしたいです。
これらは変化のニーズになります。
変化はバラエティーのニーズとも言われています。
安定のニーズが強い人でも変化がまるでない環境には飽きてしまいます。起業や副業をするなら、変化のニーズが強いほうが良いでしょう。
この変化は、安定とシーソーのような関係にあります。
安定と変化の関係
昔から女性の方が安定のニーズが強くて、男性の方が変化のニーズが強いと言われています。
冒険は変化のニーズの現れですから冒険家に男性の方が多いのも納得です。
この2つは男女差が出やすいニーズです。
女性は男性が変化のニーズが女性より強い傾向があることを頭に入れておきましょう。
男性は逆です。男性が思う安定・安心・安全のレベルは女性にとっては低すぎると思われることが多いと覚えておきましょう。
自己重要感と親近感と安定と変化の関係
生存を中心に自己重要感と親近感・安定と変化で引き合って、5つのニーズがその人なりにバランスが取れて回りだすと成長のニーズと貢献のニーズが上手く動きます。
この5つのニーズのバランスが取れていなくても成長のニーズと貢献のニーズは出るのですが、動きが悪いというか小さいというか、大きな成果が作れません。
ここまでの生存、自己重要感、親近感、安定、変化を自分なりにバランスを取ることは収入アップや人間関係など人生の基礎となります。
何事も基礎が大切です。
⑥成長
成長のニーズは、自分を律したい、知識や能力がもっと欲しい、尊敬する人と付き合いたいなど、とにかく上へ上へと行こうとする、自分がもっと良くなっていると実感したいというニーズです。
私のお客様は基本成長のニーズが高い方が多いです。やはり勉強しよう、学ぼうとする人は成長のニーズが高い人ですね。
成長は、貢献とやはりシーソーのような関係になっています。
⑦貢献
貢献のニーズは、誰かに尽くしたい、世界をより良くしたい、弱者を救済したいという表現になります。
こういう発言はいろいろなところで見かけます。
しかし、気を付けなければいけないのが、その発言が本当に貢献のニーズ方出ているのか、自己重要感のニーズから出ているのかを見分けにくいことでしょう。
自分に酔っている人も誰かに尽くしたい、世界をより良くしたい、弱者を救済したいふりをしますので気をつけましょう。
自己重要感と親近感と成長と貢献の関係
自己重要感が強い人は成長ニーズが高くなりやすいですし、親近感をすごく大事にする人は貢献のニーズが高くなりやすいという傾向があります。
自己重要感のニーズと成長・貢献のニーズの関係
自己重要感のニーズが強くて「成長のニーズ」が強い人は、学ぶものや付き合っている人が特別な人であってほしい、自分より上の人であってほしいと思っています。
自己重要感のニーズが強くて「貢献のニーズ」が高い人は、自分が貢献していることを大勢の前で褒めて欲しいと思っています。
親近感のニーズと成長・貢献のニーズの関係
親近感のニーズが強くて「成長のニーズ」が強い人は、学ぶものや付き合っている人が特別な人や自分より上の人でなくても良いのですが、人から感謝されるものなのか、本当に能力を高めてくれるのかを気にします。
親近感のニーズが強くて「貢献のニーズ」が強い人は、いやいやもう表出なくて良いです、貢献させていただければみたいなことを考えています。
安定のニーズと成長・貢献のニーズの関係
安定のニーズが強くて「成長のニーズ」が強い人は、コツコツ学ぶのが好きです。教育機関や教師の資格や実績も気にします。
安定のニーズが強くて「貢献のニーズ」が強い人は、身近なボランティア活動が好きです。ネットでのクラウドファンディングも好きな傾向があります。
安定のニーズが強い人へは購入や登録までのハードルを低くすることが必要です。
変化のニーズと成長・貢献のニーズの関係
変化のニーズが強くて「成長のニーズ」が強い人は、海外進出する人が多いです。転勤や毎年働く部署が違うほうがイキイキします。
変化のニーズが強くて「貢献のニーズ」が強い人は、社会貢献ができそうな新商品の開発や海外協力隊の活動などが好きです。
変化のニーズが強い人に成長、貢献のニーズがあっても、一定のものを長期間オファーしていると飽きてしまう、逃げちゃうみたいな傾向があります。
際立ったニーズでわかる欲求
7つのニーズのうち際立った2つのニーズがわかると悩みの予想がつきます。
生存、自己重要感、親近感、安定、変化、成長、貢献の中でどれとどれが強いかで欲求に違いが大きく出ます。
ですので、自分のお客様は、どれとどれが強いだろうとか考えてください。そうすると悩みの予想がつきます。
ペルソナ作成するときに、私はどれが強いかチェックを入れます。それによってキャラクターが違ってくるから、キャッチコピーが違ってきます。
悩みの見つけ方
一般的に私たちは自己重要感と安定のニーズが強いと言われています。
もしこの2つが目立って強いとどういうことになるかというと、一定のことをやっていて「あなたがすごい」と言われたいという欲求になります。それなので、安近短で成果を手に入れられないことが悩みです。
自己重要感のニーズが強い人は、自己重要感が満たされていないことが多いです。では、自己重要感が満たされないということはどういうことだろう?と考えると、悩みがわかるでしょう。
生存のニーズが強い人たちは基本的に健康ヲタクです。でも生存のニーズが強くて自己重要感が強いと自分の健康しか興味がない。生存のニーズが強くて親近感のニーズ強い人は、周りの人たちの健康の心配ばっかりするみたいな差がありますからね。
まとめ
7つのニーズは、生存、自己重要感、親近感、安定、変化、成長、貢献です。
それぞれのニーズは、どのような表れ方をするのかと1つ1つが他のニーズと組み合わされるとどのような行動や表現になるのかを書きました。
そして、個人の中で上位2つのニーズがわかると集客や販売に活用することができます。
あなたも、この7つのニーズを見極められるようになって売上をアップさせてくださいね。