大塚家具の親子喧嘩CMに見る効果的なイメージチェンジ法

大塚家具の親子喧嘩の話題は終わりません。

大塚勝久会長と久美子社長の対立で世間の話題をさらった大塚家具が、
親子喧嘩と謝罪をテーマにしたテレビ宣伝を公開しました。

2本のコマーシャルは何を狙っているのでしょうか?

「大塚家具に行ってみた  女性スタッフ篇」では、
娘が「父がすみません」と謝る様子がさりげなく描かれています。

もう一つの「大塚家具に行ってみた  男性スタッフ篇」では、
母が揉めている父娘に対して「喧嘩しない!」と注意するシーンで終わります。

youtubeにアップアされていた動画が削除させていましたので
文章だけになっていますが、
いずれも親子喧嘩騒動を連想させる作品になっています。

このCMの狙いは、、
これからの経営姿勢と大塚家具に持ってほしいメッセージの伝播です。

好調な業績は真のファン作りとは別もの

話題を集めた大塚家具は、認知度だけでなく、業績も向上させています。

2015年6月の店舗売上高は前年同月に比べ49.6%増となりました。
前年実績を上回るのは2か月連続です。

これは、いわゆる「お詫び」セールや配送料割引の施策により、
売上高が向上していると見られます。
また、家具の買い換えの際に中古家具を買い取る
「乗り換え特割」を開始することが発表されており、
今後の業績も期待されています。

その期待は株価にも表れており、
1700円前後で推移していた株価は、
2015年7月に入って1900円を超えました。

しかし、セールや割引で業績が好調であるからと言っても、
あの親子喧嘩でついてしまった『家族で争う家具店』のイメージは、
真のファンを作り保持することができないことに久美子社長は気がついたのでしょう。

真のファンを作り保持することができなければ、
大塚家具店の業績は先細りしてしまいます。

そんなことになれば、あの親子喧嘩はただの茶番劇。
父も娘も、そんな展開は望んでいないはずです。

印象管理はブランディングにもCS向上にも役立つ

今回の大塚家具のテレビ宣伝の優れている点は、
悪い印象を与えた親子喧嘩のイメージを、
同じ親子喧嘩の様子を使って好意的に書き換えているところにあります。

これは心理学的にも有効なイメージチェンジ法です。

相手の持っているイメージをポジティブな方向に裏切ることで、
より好意的なイメージを植え付けることができます。

例えば、「強面の男性が意外と気さくだった」場合、
その気さくさが、より印象に残ります。
ずっと真面目に生きてきた人よりも、
不良が更生して真面目になった方がインパクトがあります。

心理学では「印象管理」とも呼ばれますが、
自分自身が他者からどのように見られているか理解すること。
そして、それをコントロールすることは
ブランディングに必須のこと言われています。

さらに、印象管理はセルフイメージも変えてしまいます。

例えば、髪をばっさり切った女性が、
活動的になったと周囲に見られるだけでなく、
自分自身も活動的な女性にふさわしい振る舞いをするようになるケースがそうです。

ですから、大塚家具の場合、今回のCMで、
社内の人間が会社に抱くイメージを変えることも狙ったのかもしれません。

会社の方向性を明確に打ち出すことは、
社員のモチベーションアップや顧客サービスの向上に有効です。

喧嘩さえも親子の愛情表現だったという印象を社員が持つことができれば、
社員一人一人の行動も変わってくるでしょう。

久美子社長の優れた手腕が垣間見れるテレビ・コマーシャルだと思います。
第3弾、第4弾のCMが楽しみです。

そうして、一日も早く大塚家具の再ブランディングが成功して
大塚勝久会長と久美子社長が手を取り合って喜びあう場面が観たいと思います。

「やはり親子は仲良くしてほしい」
それが家族や家庭に対して世界中が持つ想いですからね。

【まとめ】
一度ついてしまった悪い印象は
それを覆す良い印象を持たれるように、
様々な方法で再ブランディングしなおしましょう。

参照元:http://netgeek.biz/archives/41973


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