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民泊の課題は、ここに気を付ければできる

オリンピックに向けて、
一般家庭の空き部屋に泊まる「民泊」が話題になっています。

地元の人との触れ合いは海外旅行の醍醐味の一つです。

「民泊」が世界中で流行しており、
旅行者と現地文化との交流に一役買っています。

民泊は貸し手・借り手をマッチングするインターネットサービスによって普及してきました。

アメリカで生まれた「Airbnb」(エアビーアンドビー)は
既に世界190か国、3万4000以上の都市に展開されており、
日本でも多くの登録があります。

これからオリンピック前後までは、
海外の人との交流が公私ともに多くなってくるでしょう。
ビジネスも海外の人を対象にしたものが盛んになります。

ですから、日本においても
2020年の東京オリンピックに向け、
急増する外国人観光客の受け入れ先として、
民泊が注目されているのですね。

民泊の課題

しかし、民泊にもいくつかの課題が指摘され始めました。

その一つが、安全性と衛生に関する配慮です。

宿泊施設の利用者が旅館業法によって守られているように、
宿泊者の安全と衛生に留意する必要があります。

その一方で、不特定多数の見知らぬ人を家に招く行為を考えると、
施設の提供者側も利用者とのトラブルを避けるよう努めなければなりません。

特に、異なる文化を持つ海外旅行者と一つ屋根の下で生活する際には、
考えてもみなかったトラブルが発生するケースが想定されます。

日本は島国であり言葉の障壁もあるため、
海外の人と身近で生活する機会がとても少ない国です。
そのため、自国の常識を他国の人に無意識に要求してしまうこともあるようです。

トラブルの原因は文化の違い

外国人とのトラブルは様々な媒体で取り上げられますが、
私はトラブルの原因は育ってきた文化の違いによる点が多いと思います。

実際に、私はニュージーランドの人を8週間、メキシコの人を2週間など、
多くの外国人を自宅に泊めていた経験があり、
ニュージーランドやオーストラリアなどに短期ホームステイをした経験もあります。
ギリシャやスペインも現地の方の案内で長期滞在したので、
商店街で食材を購入すること一つとっても文化の違いを実感する毎日でした。

エーゲ海の小さな島で仲間と1週間過ごした時の写真(中央の2人がギリシャの方)

例えば、日本では言葉で相手に多くを要求することは
他人への配慮に欠けると思う節もありますが、
欧米の文化では言葉で分かりやすく表現することが当然となされています。

考えてみれば、文化の違いは日本人同士でも存在します。

出身地や育てられ方によって、表現や行動は変わってきます。
団塊・バブル・ゆとりといった世代間の文化の違いは、
誰しも経験していることでしょう。

自分と異なる文化を持っている人に対して、
自分のやり方を押し付けるのではなく、
自他の違いを認める態度が求められています。

民泊も、思いもよらない文化の違いでトラブルにならないように
島国である日本人の受け入れる側の意識改革が必要かもしれませんね。

違いは当然

最近話題となったアドラー心理学では
「自分と違う意見を述べる人は、あなたを批判したいのではない。
 違いは当然であり、だからこそ意味がある」
と説きます。

人は誰しも不完全な存在であるとして受け入れることで、
自分も他人も好きになれるという考えです。

海外旅行者の受け入れに際しても、
互いが異なるということを受け入れることで、
建設的な異文化コミュニケーションが図れることでしょう。

そうすることで、来日観光客の方々に
「日本に来て良かった」
と言って帰ってもらいたいものですね。

まとめ

自分と同じ人は一人もいません。
海外の人なら、違って当たり前。
そう思うって民泊を
経営&使用して楽しみましょう。

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