生涯未婚率更新中の日本
2015年の国勢調査抽出速報集計結果で、
生涯未婚率は男性22.8%、女性13.3%と、
男女とも過去最高値を更新しました。
この変化は、日本のマーケットにどう影響してくるのでしょう?
祖父母から孫に。赤ん坊から高齢者向けに。
少子化が進んで、子供服やおもちゃのマーケットは、
6ポケットマーケットとなり高額な商品が売れるようになりました。
(6ポケット=父母+両祖父母の計6つのお財布の意味)
例えばランドセルは、低価格帯が登場する一方で
祖父母の購入を狙った超高級品もよく売れています。
集客用の広告も、
老年世代に向けた雑誌に出ていたりします。
高齢化で、介護事業の需要は増え巨大マーケットになりました。
介護施設やデイサービスセンターなどの施設やサービスだけではありません。
日用品のマーケットにも変化が起こっています。
一昔前なら「歩行器」と言えば赤ちゃん用品でしたが
今「歩行器」のキーワードで検索すれば
高齢者やリハビリ患者の歩行を補助する器具の画像がズラリ。
ドラッグストアに行けば、高齢者用のオムツや尿もれパッドの
種類と量が豊富なことに驚きます。
家族から単独(ソロ)に
そして、今。
日本は、ソロ(単独)の時代の入口に立っています。
このまま推移すると、2030年には
日本の人口の半分が独身者、
世帯の4割が一人暮らしの単身世帯になると予測されています。
いいえ、既に踏み込んでいると言っていいでしょう。
スーパーマーケットの伸び止まりとコンビニの隆盛は
買い物客の中心層が、家族からソロへと変わりつつあることを示しています。
ソロ男・ソロ女の購買行動に適した集客
ソロ男・ソロ女の
購買行動に適した商品を開発して、
彼らの集まるところで集客する。
そういう時代が始まっています。
この時代の波に乗れれば
あなたの会社の業績もアップします。
消費者の年齢が推移し生活が変化すれば
それにつれて売れる物・売れなくなる物も変化します。
売れる場所・売れる方法も変わります。
一番お金を使う世代が急激に減少した同じ年に
バブルの崩壊が起きました。
事業の存続を考えた時、
人口動向は要チェックです。
そのうえで、人の心がどう動くか
求められているものは何かを
考えておいてくださいね。
この記事を書きながら
ソロ女の私は、
「何年続くかなぁ」
と次の次を考えています。
次の次はコミューンかな?
まとめ
現在のマーケットだけでなく、
未来のマーケットも見て、
事業展開を考えましょう。
P.S.:私は父母を10年以上前に亡くしていますが、
あの頃、大人用の紙おむつが薬局で買えたら、どんなに楽だったか!
「マジョリティ相手はお金になるからね」としみじみ感じております。
▲参照:http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20160824-OYT8T50075.html?page_no=1