9割のクライアントを増益させたノウハウを完全公開

コンコルド効果から抜け出し集客力を高める

過去に投資した広告や製品に固執する心理状態のことを「コンコルド効果」と呼びます。
コンコルド効果は、過去の投資に縛られ、非効率的な戦略を続ける状態を指します。
この状態に陥ると、新しいチャンスや顧客の変化するニーズに対応できなくなり、集客が難しくなります。
大型旅客機のコンコルドの開発時の失敗から名付けられた「コンコルド効果」。
あなたの会社は大丈夫ですか?

なぜコンコルド効果から抜け出す必要があるのか

顧客心理を理解し柔軟に戦略を変更することで、集客を加速させることができるからです。
新規事業への投資や将来のための研究費は必要経費です。
しかし、出ていくお金と時間が無駄になり経営を圧迫するところまで行ってしまってはいけません。経営を圧迫するだけなら良いですが、下手したら倒産になります。
コンコルド効果の怖さは、そこにあります。
ですから、「コンコルド効果」にとらわれていないか、時々、確認してみる必要があります。

コンコルド効果から抜け出すための具体的な方法3選

広告キャンペーンの見直し

過去に多額の費用を投じた広告キャンペーンが期待通りの効果を上げていない場合、そのまま続けることは危険です。
コンコルド効果に陥ってしまうと、新しいマーケティング手法を試す機会を逃してしまいます。
例えば、SNSを活用したデジタルマーケティングや、ターゲットを絞った広告にシフトするなら顧客の心を掴むことができるかも知れません。過去の投資に固執せず、常に新しい方法を模索することが重要です。

製品開発と価格設定の再評価

製品開発でもコンコルド効果は見られます。
すでに開発費を多く投じた製品が市場で成功していない場合、さらに資金を投入して改善しようとするのではなく、新しい製品やサービスに目を向けるべきです。
また、過去の投資を回収するために価格を高く設定し続けると、個人客を逃してしまう恐れがあります。
市場調査を通じて、消費者のニーズや価格感覚を再評価し、柔軟な価格戦略を取り入れることが大切です。

ブランド戦略とマーケティングチャネルの変更

既存のブランドイメージやマーケティングチャネルに多額の費用を投じた場合、コンコルド効果により、新しい戦略に移行することが難しくなることがあります。
しかし、顧客心理に基づいて市場の変化を捉えることができれば、必要な変更を恐れずに行うべきです。
例えば、使い慣れた販促物からデジタルチャネルへの移行や、ブランドイメージの刷新を行うことで、新たな顧客層を獲得し集客力を高めることができます。

コンコルド効果での失敗例3社

ソニー (Sony)「ベータマックス」

1990年代後半、 ソニーは、新しいビデオテープ規格「ベータマックス」に巨額の費用を投じましたが、消費者の関心はVHSやDVDなどの新しい技術に移り始めていた。
ソニーは、 投資を回収するためにベータマックスの普及を図り続けたが、市場の需要に適応できず、最終的に失敗に終わりました。

イギリス国鉄 ・高速鉄道「Advanced Passenger Train (APT)」

 1970年代、 イギリス政府は、高速鉄道「Advanced Passenger Train (APT)」の開発に巨額の投資を行っていましたが、プロジェクトは技術的な課題と予算超過に直面しました。
しかし、既に投資した資金が膨大であったため、非効率的であってもプロジェクトを継続しました。ですが、最終的には中止され多額の損失を出しました。

 CJエンターテインメント・映画プロジェクト「Operation Chromite」

 2010年代中盤、韓国の CJエンターテインメントが大規模な映画プロジェクト「Operation Chromite」に多額の予算を投入しましたが、製作が進むにつれて予算が膨らみ、興行収入が期待できないと予想されました。
しかし、既に投入した資金を考慮しプロジェクトを続行。
最終的には、期待した興行収入に達せず大きな損失を生み出してしまいました。

まとめ

コンコルド効果に陥らないためには、過去の投資に縛られることなく、常に新しいマーケティング戦略や顧客のニーズに柔軟に対応することが重要です。
顧客心理を理解し、それに基づいた戦略を展開することで、効率的に集客を行いビジネスの成長を加速させることができます。
もし、あなたがコンコルド効果にとらわれているなら、今こそ抜け出して、ビジネスの成功への第一歩を踏み出しましょう。

RECMMEND こちらの記事も人気です