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あこがれの年収1000万円は富裕層か?
世帯年収が1000万円前後というのが、一般的な富裕層の定義ですが、実際はこの層はプチ富裕層と呼ばれます。
私としては、この層がプチ富裕層と言われるようになっている現状のほうが不安です。さて、そんな私事は放っておいて・・・
本当の富裕層の定義をご紹介しましょう
日本経済新聞2017年12月1日付「国税、富裕層の税逃れに厳しい目」と題する記事です。
同記事によると、国税当局は「富裕層調査を担うプロジェクトチーム(富裕層PT)を全国に配置」し、「富裕層の税逃れを監視する体制を強化」しているそうです。
そこで国財当局による「富裕層」の基準が紹介されました。
【国税当局による富裕層の主な選考基準】
1 有価証券の年間配当4000万円以上
2 所有株式800万株(口)以上
3 貸金の貸付元本1億円以上
4 貸家などの不動産所得1億円以上
5 所得合計額が1億円以上
6 譲渡所得および山林所得の収入10億円以上
7 取得資産4億円以上
8 相続などの取得資産5億円以上
9 非上場株式の譲渡収入10億円以上、または上場株式の譲渡所得1億円以上かつ45歳以上の者
(日経2018年12月1日付朝刊より)
ここには書いていませんが、
10.項目に、継続的または大口の海外取引がある者、または1.~9.の該当者で海外取引がある者
も入っています。
この基準は2015年から変わっていません。
本当の富裕層は、こういう人たちです。
こういう人なら気軽に商品・サービスを購入してくれそうですよね。
しかし、このクラスの富裕層は日本全体の0.17%しかいません。
ですから、本当の富裕層でなくプチ富裕層を狙ってください。
プチ富裕層のネット行動を分析
ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸)が、マーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、全国のモニター(約20万人規模)のうち、世帯年収が「1000万円以上」と回答した人を分析ターゲットとし、2015年1月度の実際のネット行動ログデータを解析しました。
その結果・・・
富裕層がネット上で観るサイト
◆男性は高級車、ゴルフ、マンション経営のサイト。
女性は一休.com、百貨店・アパレルECが強い。
◆20~40代の男性では「一休.com」「トリップアドバイザー」「エクスペディア」など旅行系が上位。
◆医療系、旅行予約サイト、高級車、ゴルフ場予約サイト、受験情報メディアなどとの親和度が高いことが判明。
という情報が得られました。
しかも、
【サイト訪問者全体に占めるターゲットの割合】が高い順にランキングしたものを観ると、1位と2位はいずれも医療従事者のみが利用できる医療情報専門サイト「m3.com」となり、ターゲット含有率は約4割にのぼっています。
医療関係者は、これからも所得が高くなるでしょうから、富裕層の個人客を狙うなら医療関係者が良いでしょう。
ここまでは一般的な情報です。
プチ富裕層が一番金使いが荒い
では、なぜ私がプチ富裕層を狙えと言うのかというと、この収入帯の世帯が一番お金を使うからです!
私たちの頭の中には、1000万円からお金持ちと入っています。
その証拠に、書籍でも
『バカでも年収1000万円』
『電子書籍で1000万円儲かる方法』
『FXで1000万円稼ぐ本』
など1000万円本がいっぱいです。
だからなのか、この層からお金使いが荒くなります。
どういうわけか800万円層は借金がないのに、1000万円層は、借金している人の割合がグッと高くなります。
そのくらいプチ富裕層はお金を使うので狙い目です。
なお本当の富裕層の方は資産家と判断されないような生活を心がけていらっしゃる方も多いので無駄使いを期待しないほうが良いですよ。
年代によってもお金の使い方が違う
ただし、年齢層でも地域でも差があります。
なお、この情報の使い方は自己責任でお願いいたしますね。
前にも書いた通り、
「マーケティングと道徳は一致しないことが多々あります。どこまで実行するかは本人次第」
という考え方ですので(爆)。
よろしくお願い申し上げます(爆2)。
まとめ
お金使いが荒いのは年収1000万円のプチ富裕層です。
このプチ富裕層が欲しがるものを売りましょう。