上手くいっているときほど
あなたのビジネスが成功していたとしても、油断しているといつの間にか、成功の道から反れていることがります。
昔から「ビジネスが上手くいっているときほど危機管理をしっかりすべき」と言われています。
成功することで、昔は見えていたことも見えなくなってしまっていることがあります。
客数の伸び悩みと復活
あなたは、ケンタッキー・フライド・チキンをご存知ですよね?
ケンタッキー・フライド・チキンは、クリスマスや、お祝い事にはケンタッキーと言われるくらい浸透し日本中に展開している会社です。
しかし、そのケンタッキーも2017年10月以降は、9カ月連続で前年割れをしたのです。
その原因として大きかったのは客数の伸び悩みでした。
クリスマスやお祝い事はケンタッキーと思わせるブランディングが成功した反面で、日常で食べるものではないという認識になってしまっていたのです。
そのケンタッキーが、2018年7月から一転し売上を上げることに成功しました。
2019年2月には対前年比の売上高114.7%、客数が116.7%にまで伸びたのです。
特別な日から日常へ
ではどうやって売上を伸ばすことに成功したのか?
それは今までクリスマスやお祝いにはケンタッキーと思わせるブランディングから、日常にもケンタッキーと思わせるような『バリュープロモーション』の戦略でした。
それにより、特別感のあるケンタッキーから、日常的にケンタッキーと思わせることに成功し、客数を伸ばし売上高を上げることができたのです。
最初のブランディングである『特別な日にはケンタッキー』が上手くいったところまでは良かったのですが、そのイメージがつきすぎてしまったが故に、お客様離れを引き起こしたのを、日常へと大きく舵を切ったことが、成功の秘訣です。
まとめ
ブランディングの方向性はあっていますか?
どんなビジネスでも、成功体験は進化の邪魔をします。
まずは成功することが大切です。
しかし、成功した後にこそ、きちんとした分析・戦略が必要なのです。
あなたは、自分のビジネスを客観的に見られていますか?