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がまんは心が憎しみに変わる。目標は辛抱に変わる。優しい虐待にしないために社員教育も最初が肝心

がまんは心が憎しみに変わる。目標は辛抱に変わる。

私は、苦労した体験があって良かったなと思うことが多いのですが、新入社員に苦労をさせることに抵抗のある社長さんも多いようです。

さて、それはどうなのでしょうか?

イヤでしかなかった経験が私の宝物

私は、3歳から家業を手伝っていました。
小学生時代も、夜には家業の電気工事店の手伝いがある状態。
配線のハンダ付けとか、電線のカバーを剥がして中の鉄を集めるとか、子どもながらにそんな仕事をしていました。

楽しいから手伝っていたのかというと、そんなことはなく、火傷はするし銅線と鉄線を間違えたら殴られるので、イヤでイヤでしかたなかったです。

電気工事の手伝い

社会に出て最初に勤めた会社でも、昼間は身体を酷使して働き、夜は夜で事務作業。
パソコンもない時代でしたので、仕入れ金額が10円合わないがために徹夜して電卓と格闘する毎日。
やっと金額が合ったと思ったら、在庫品の発注ミスが発覚して業務が中断して怒られる。
毎日の納期に間に合わせるため、朝6時出勤したことも数多くあります。
星もない極寒の夜道を歩いて出勤するのは寒いし怖いし、1分でも遅れたら給与は30分引かれるし・・・。

毎日へとへとになるまで働いていましたが、本当にイヤでイヤでしかたなかったです。

でも、今思うと、そのことがあるから毎日ニコニコしていられるのだと思います。

最初の経験が一番インパクトがある

おかげさまで、こういう過酷な体験をすると、他人がギブアップするような状況でも、あまり苦しく感じません。

シェリル・クロウやロッド・スチュアートもカバーしているイギリスのミュージシャン、キャット・スティーヴンスの楽曲に「First Cut is the Deepest」という歌があります。

直訳すると「最初の傷が最も深い」。
前後の歌詞から言えば「初めての失恋がいちばん傷つく」という意味です。

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人間は、物事を相対的に判断する癖があります。勝ち抜き戦のように「前」と「今」を比較して「今」がどうなのかを判断しようとします。

初めての場合は、比較対象がなく印象が鮮烈なので、1回目と2回目・3回目・それ以降と比べれば1回目が一番インパクトが強く記憶に残ります。だから、First Cut is the Deepest なのです。

何事も最初が基準になる

恋愛体験ばかりでなく、他の体験でも同じことが言えます。
最初に苦しい体験をして比較基準ができあがると、その後、似たようなことがあっても、たいていは「前よりマシ」と思えるものです。

子どもの虐待や労基法違反のブラック企業を容認するわけではありません。
なぜなら我慢は心が憎しみに変わる。目標は辛抱に変わる」からです。

ですから、目標のない我慢である虐待やサービス残業が良いわけはありません。

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しかし、何事も最初が基準になるのですから、子どもや新入社員には辛抱になるような体験をさせましょう。
その体験が厳しくても、その苦労はきっと子どもや新入社員にとって後々の苦難を乗り越えるための糧になります。

失敗は根性になり人生を飛躍させる

人は悲しみが 多いほど
人には優しく できるのだから~♪

卒業ソングとして有名な『贈る言葉』の歌詞です。

私は、人は悲しみ(苦しみ)が 多いほど能力も高くなると考えています。

どんなに好きな仕事でも、苦しいことは起こります。
そこで投げ出せば、そこまでの人です。

どんなに好きな人だけに会っていたいと考えても嫌いな人と会います。
悪気がなくても失礼な人はいます。時には悪意の固まりのような人と一緒に働くこともあります。

そこで腐ってしまったらお終いです。

失敗もせず問題を解決した人と、十回失敗した人の時間が同じなら、十回失敗した人をとる。
同じ時間なら、失敗した方が苦しんでいる。
それが知らずして根性になり、人生の飛躍の土台になる。

こちらは、松下幸之助さんの言葉です。

成功者は苦しみを肯定しています。失敗も肯定しています。
苦しみを苦しみに留まらせておかないで、失敗を失敗のままにしないで、喜びに変える努力をするからです。

ぜひ、子供や新入社員に厳しい目標を与え、基準をアップさせてあげましょう。辛抱を学ばせてあげましょう。

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いつまでも、あなたやあなたの会社が彼らを守ってあげられるわけではありません。

必要以上に守り甘やかすのではなく、彼らに厳しく接することも必要です。
何もしないで彼らを放り出せば、かえって「優しい虐待」となってしまいますから。

まとめ

良くも悪くも最初の体験が基準になりやすいもの。
新入社員の仕事への基準を高くしてあげたほうが本人のためです。
そのために、我慢でなく辛抱と思えるような目標を与えてあげてくださいね。

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