お金持ちになりたければ、お金持ちのようにふるまえの嘘
こんな話を耳にすることがあります。
「お金持ちになりたければ、お金持ちのようにふるまえ」
いいものを身につけたり、海外に出かけたり。
要するに、形から入れということです。
お金持ちになれる経営者は周囲に野望があると思わせない
全部が全部、間違いではないと思います。
経営者は内情が苦しい時でも、それが外からわかるようではダメですから。
でも、それと駆け出しの人に
「お金を使った方がお金持ちになれる」
と言うのは別。
どちらかというと、独立直後に立派な社長室をデーンと構えて、壁に世界地図をババンと貼るような「大志に燃えまくる人」は、ちょっと危険だと私は考えています。
本当に、世界を見据えて勝負をしていけるのは、もっと静かに、周囲からはわからないような燃え方をする人です。
ドラマでもアニメでも、悪役は「俺、強いよ」と肩で風切って歩きますけど、主人公は「僕、強いよ」なんて言いまわりません。
北斗の拳のケンシロウが「僕、強いよ」なんて言うシーンは見たことがない!
同じように、社長なんだから、いい時計しなきゃ。
社長なんだから、いい車に乗らなきゃ。
そんな風に思うのが、もう経営が下手な証拠みたいなものです(笑)。
いい時計するなら、稼いでからしたほうがカッコいいと思うのは、私だけでしょうか?
本当のお金持ちは、けっこう「普通の生活」をしている
「社長なんだから」を口実に、本当は自分が欲しいだけのモノを買ってばかりいる人には、野望より実利を取れ! それがTOPの役目でしょ! そう言いたい気持ちになります。
会社は、集客とセールスができないとすぐ潰れます。
それこそ、あっと言う間です。
利益を出せる賢明な経営者なら、自分の身を飾るより、マーケティングやセールスにお金を使いたいという欲が強いはず。
表面だけの「お金持ちっぽいこと」は、気分を揚げるぐらいの役にしか立ちません。
それに……
私の知る限り本当にお金を持っている社長さんたちは、絵に描いたような派手な生活をしていません。
友人の300億円企業の社長も、年収2000万円以上ある個人事業主も、資産10億円越えの資産家も、街で見かけたら、ただの青年やおじさんです。
月商4000万円稼いでいる知り合いも、結婚するまで6畳の1DKに住んでいました。
案外、皆さんフツーです。堅実に生活しています。
資産100万ドル以上!『となりの億万長者』に共通する7つの法則というマネーボイス の記事でも私と同じことを言っています。
ですから、駆け出しの社長さんには、おとぎ話のようなお金持ちではなく、そんな「フツーの堅実なお金持ち」の方を真似してほしいですね。
そうすれば、1年で60%の会社が潰れるなんていう笑えない社会現象は起きないはずです。
まとめ
お金持ちになる人は無駄な出費が大嫌いです。
独立するなら無駄な出費はやめて、その分、マーケティングとセールスに投資してください。
大きくなる会社の広告費は売上の10%以上です。←ホント。