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今も成長する新設住宅市場

国土交通省は2015年6月の新設住宅着工戸数は
前年同月比で16.3%増の8万8118戸と発表しました。
これは4か月連続の増加となっています。

2014年4月、消費税増税前の駆け込み需要後、
「これからは一般住宅は売れない」
という噂が立っていましたが、
その見通しは誤りだったという証拠と言えるでしょう。

ただし、一般住宅の新設が増えているのは偶然ではなく、
お客様が欲しがっているものを開発し、
届けるという企業努力の賜物です。

近年のエネルギーに対する懸念を踏まえて、
省エネ性能や太陽光発電設備などの
住宅性能の向上は目を見張るものがあります。

また、高齢者のためのバリアフリー住宅、
地域コミュニティを含めた生活環境の整備などの多様なサービス提供を行い、
購買意欲を喚起しているのです。

経済環境が危機的な状況に見えたとしても、
「お客様はいつでも買いたがっている」
と私は考えています。
「人間は欲しい物があれば買う」
というのが原則です。

このことを忘れず、
ピンチをチャンスに変える態度が求められています。

危機は良き友、時間はライバル

「危機は良き友、時間はライバル」
IBMを再建したCEOルイス・ガースナー氏の言葉です。

ルイス・ガースナー氏は、
その著書『巨像も踊る』で知られる通り、
1993年から2002年にかけてIBMのCEOを務め、
当時、殿様商売を続け、コンピュータ業界の構造変化に追いていかれたIBMの
内向きに凝り固まった企業文化を変えることで、
世界的大企業を復活させています。

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IBMにとって経済環境と低迷する業績は明らかなピンチではありましたが、
そのピンチの深刻さ故に、改革を断行し、会社に巣くった膿を出すことが可能になりました。

そして、ルイス・ガースナー氏は、
ピンチへの対処はスピード感が必要だということも、
りそな銀行の経営再建に挑む細谷英二氏に伝えました。

細谷英二氏が、りそな銀行の経営再建の任に着いたときに、
ルイス・ガースナーに会い、授けられたアドバイスだと言われており、
細谷氏は「改革は最初が肝心である」と思いを改めました。

「最初の100日で『りそなは変わった』と評価されないと、
銀行の傷ついたブランドが永遠に回復しない恐れがありました」
と語っています。

お客様はいつも買いたがっている

住宅市場においても、ピンチはチャンスであり、
その対処にはスピード感が求められています。

従来の延長線上の考えでは、
2段階目の消費増税や世帯数減少、
空き家問題などの様々な危機を乗り越えることは不可能でしょう。

特に、住宅市場は二極化が進んでいると言われ、
施主の好みが反映できる注文住宅を望む層と、
住み替え・買い替えを念頭に比較的安価な建売住宅を求める層に分かれています。

変わっていくお客様の人生設計に素早く対処し、
それを適切なメッセージで伝えられる企業だけが生き残ることができるのです。

でも、どんなに経済状況が変わっても、
「お客様はいつでも買いたがっている」
「人間は欲しい物があれば買う」
のですから
「お客様の望みを満たす住宅を提供していることを、
ちゃんとお客様に告知する」
このことだけは不変です。

まとめ

お客様は欲しい物が買えれば買う

参照元:http://www.zaikei.co.jp/article/20150823/265647.html
http://economic.jp/?p=52357

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