ランニングブームが次の成長段階に入りました
ランニングの普及に大きく貢献してきた東京マラソンも、
ここ数年は
2012年9.6倍、2013年10.4倍、2014年10.3倍と
抽選倍率が横ばいになっています。
大規模な都市型マラソンに加えて、
地方都市でのレースや小規模なランニングイベントも行われるようになり、
ランナーのスキルや興味に応じてレースを選択できるようになりました。
これは、成長曲線でいう成熟期に入った証拠です。
この成熟期は、
遊びなれた人たちが多くなり、
普通のものでは集客できなくなります。
ランニングも走るだけでは集客できない時期になったということです。
そこで、一風変わったランニング大会として
「ハロウィンラン(ハロウィンランニング)」
が開催されます。
ランニング大会には仮装して出場する人も見られますが、
ハロウィンランでは仮装がマスト!
アメリカの風習に倣い、
ハロウィンにちなんだ衣装を身にまとい、
友達と楽しみながらランニングを行います。
同時に、真面目に走りたい人向けの
ハーフマラソンコースも用意されているので、
全力で走った後にハロウィンパーティへ参加するという選択もあります。
走るだけのランニングも良いですが、
仮装しながら走るというアイデアが成熟期にピッタリですね。
成長曲線がわかると流行期間がわかる
どんな商品にも流行り廃りがあります。
マラソン大会を一つの商品として見てみると、
東京マラソンで火がついたブームが落ち着きを見せ、
頭を使って差別化を図る時期を迎えたと考えられます。
このような現象は
「プロダクト・ライフサイクル」
あるいは
「成長曲線」
と呼ばれるものから予想されます。
成長曲線の考え方では、
商品が生まれてから朽ちるまで
「導入期」
「成長期」
「成熟期」
「衰退期」
の4段階に分けます。
「導入期」では多大な広告費をかけて消費者の興味を喚起し無ければなりません。
「成長期」では多くの新規参入と共に市場全体が拡大していきます。
「成熟期」では競争激化による利益縮小が始まります。
「衰退期」には需要減退と共に売り上げが減少します。
マーケティングを考える者としては、
自分が扱う商品がどの時期にさしかかっているのか、
冷静に判断しなければいけません。
成熟期や衰退期にさしかかってしまった場合、
競争を避けるために、小手先でない差別化を図ったり、
場合によっては撤退を検討したりする必要があるからです。
成熟期は差別化が必要
ランニングの場合、成長期から成熟期に入りました。
そのため「ランニング×仮装」という
一工夫を加える必要が出てきたのです。
一工夫加えると新鮮味が出て、
集客イベントとしてのマラソン大会も新たに盛り上がります。
特に、仮装のような驚きを与えるアイデアは効果的です。
真面目に走りたい人も、楽しみたいだけの人も
一緒にイベントに参加できるのも良いアイデアですね。
ランニングに限らず、「成長曲線」を意識すると、
自社の商品やイベントにどんな工夫をすれば良いか明らかになります。
まとめ
ぜひ、自社の商品やサービスの成長曲線を知って、
集客に役立ててくださいね。
参照元:http://www.sportsone.jp/hwr/
http://toyokeizai.net/articles/-/61758