高校に行っていない子供たちへのビジネスが
目につかない所で盛んにおこなわれています。
新潟県を本拠とする「寺子屋ありがとう」は、
不登校や引きこもりの小・中・高校・中退などの学生に
小人数教室での個別授業を行い、
授業補習や高校入試・高卒認定試験(旧大学入学資格検定)の受験準備を支援してきました。
累計で推定1000人以上と向き合って10年、
再登校率は100%ということで、常に定員一杯だそうです。
平成24年度の不登校者は、
小学校では21,243人,
中学校では91,446人,
高校では57,664人にも上り、
高校では増加傾向にあります。
不登校は30日以上欠席した児童・生徒を対象としているので、
遅刻・早退を繰り返している子供や
20日~29日間欠席した子供を含めれば、
この数字はもっと大きくなります。
さらに、高校の中途退学者数は51,781人となっており、
高校に最初から入学しなかった生徒の存在を考えると、
かなりの人数に上ります。
この高校に行っていない、または行けない層がビジネスになってきています。
不登校や中途退学を強いられる子供たちが増えることは
喜ばしいことではありませんが、現実は現実です。
彼らを支援するサービスが開発されることで、
社会がより良くなるならば言うことはないでしょう。
三方よしが理想
もともと日本の商いは社会貢献を意識したものが多かったようです。
「売り手よし、買い手よし、世間よし」
という近江商人の「三方よし」の理念や、
二宮尊徳の
「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」
との言葉が、その考え方をよく表しています。
今でも社会貢献という尊いものと金儲けという俗物的なものを
同一視することに拒否反応を示す人が見られますが、
世界的な潮流としては、
営利企業で培われたスキルを使って社会貢献のための事業を運営する
「社会企業(ソーシャルビジネス)」が注目されています。
従来のNPOのように寄付金に頼っていては事業を継続するのが困難なのに対し、
ソーシャルビジネスは社会貢献を通して収益を得て、
その収益を更なる社会貢献に再投資するので、
事業の継続性を向上させることができます。
貧困層に少額貸し付けをするグラミン銀行は、
その活動からノーベル平和賞を受賞したため、
ソーシャルビジネスの代表例として認識されています。
日本でも病児保育事業を運営するフローレンスなど、
僅かながらソーシャルビジネスの広がりが見られます。
問題があるところに需要が発生する
問題があるところに需要が発生します。
需要のあるところにビジネスが成り立ちます。
集客アップ、売上アップを狙うなら、
たくさんの知識を頭にインプットして
それを心理、資金、行程に分解して分析し、
その分析を基に仮説構築して
地頭を鍛えるとアイデアが湧いてきます。
だから、自分のビジネスに関係ない情報も
とにかく頭に叩き込みましょう。
そうすれば、あなたもニッチな需要を見つけられるようになります。
「寺子屋ありがとう」のように
社会貢献を事業にすることができるようになるためにも、
地頭を鍛えましょうね。
まとめ
問題のある所に需要があります。
光りがあれば闇があります。
闇に光を灯すのがビジネスです。
参考資料:http://terakoya-arigato.jp/
http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26honpen/pdf/b1_03_01_04.pdf