あなたに不都合な状況が起きているのに、その状況に気が付かず脱出できないことはありませんか?
例えば、
・同じ金額なのに、どんどん仕事の要求が多くなっている。
・恋人は「絶対に浮気をしていない」と言ったが、自分の親友と2人でばかり出かける。
・上司は私のためというが、私の功績がなぜか上司の功績になっている。
・お金がない友人に食事をおごったが、相手のほうが資産家になった今も食事代を払うのは私のまま。
このように、自分が友人から相談されたら「おかしい」と気が付く変な状況なのに、
自分がされている時は気が付かないことはありませんか?
今回は、人生の選択で損をする人が決断する時に落ちるワナについてお話します。
あなたは気づく人・気づかない人
不都合な現実が存在する時、何かおかしいと気が付く人と気がつかない人がいます。
気が付かない人は認知不協和音が起こっています。
一般的に人は嫌なことは見ないふりをします。
このような明らかな事実を受け入れずに拒否するこの妄想思考のことを1957年に
心理学者のシオン・フェスティンガー氏は「認知不協和音」と名付けました。
見たくないと思っていると現実はなかなか見えないものです。
しかし、現実から目を背けているままに決断すると、大変なことになります。
・仕事の要求が多くなりすぎて、他の仕事ができない。
・浮気していないという発言を信じていたら、ある日突然捨てられる。
・あなたのためという上司の言葉を信じたら、ある日解雇される。
・資産家になった友人はますます裕福になって、あなたは文房になるだけ。
・・・そんなの、イヤですよね。
元凶の一つは「しがらみ」
この認知不協和音を起こす元凶の1つは「しがらみ」です。
何か仕事でトラブルが起きた時、友人や知人に頼みたいと思うのは人情ですが、
出来上がりについてきちんと評価できなかったことはありませんか?
普通なら許されないようないい加減な仕事について、大目に見てしまったことはありませんか?
友人の機嫌を損ねないように気を使って、言いたいことが言えずに余計に疲れてしまった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
記憶を辿って、上記のようなことがあるとしたら・・・
自分で気が付いていない見ないふりはもっと多いと思ったほうが良いです。
「しがらみ」を優先させるのは「思い込み」
事実を受け入れない状態になりやすいのは、しがらみのある人に対してあなたが「あの人は〇〇な人だ」という思い込みがあるからです。
他人に「あの人は〇〇な人だ」と発言してしまうと、さらに事実が違っても認められなくなります。
これは、一貫性を保とうとする心理が働くからです。
一貫性を保つ方が優先して、事実が違うことを認められなくなるためです。
公の場で「あの人は〇〇な人だ」と発言していた場合は、プライドも手伝って「違いました」と認めることが苦痛になるので、より明らかな事実を受け入れずに拒否してしまいます。
ですので、人生の選択で損をしないために「しがらみがあると認知不協和音を起こしやすい」と覚えておきましょう。
被害を最小限にするために
しがらみや思い入れから完全に開放されることはなかったとしても、その影響を最小限にとどめることはできます。
そうすれば、他の仕事を断って、恋人に利用された上に捨てられ、仕事を奪われ貧乏になる危険性は回避できるでしょう。
しがらみがあっても人間関係を快適に保つことができる人や、人生の選択で得をする決断をする人は、
しがらみがあってもそれによって目が曇らないだけなのです。
優しい思いやりのある人のほうが損しやすいのも、こういったことろが原因だったりします。
あなたもしがらみのワナにはまらないようにしてくださいね。
「しがらみがあると認知不協和音を起こしやすい」
「しがらみがあると現実が見えなくなりやすい」
ので、さっそく本当はどうなのか、自分の人間関係をチェックしてみてください。
まとめ
本当に、その人といたいのか?
本当に、それで満足なのか?
客観的に見ても、それは妥当なのか?
自分より他人を優先して良いのは、あなたを大切に扱ってくれる人にだけにしましょう。
嫌われる勇気が必要なのは、こういう時ですよ。