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用語の選び方で競合を出し抜く(動画)
※動画よりブログは詳しく書いています。
用語選びは重要
人は単語1つからも何かを連想します。
自社の商品・サービスのネーミングや広告文からお客様に何を連想していただくかは重要です。
連想が良ければ購入になります。
連想が悪ければ離脱します。
形状やパッケージも同じように重要ですが、今回は用語について書いていきます。
さて、みなさん『みだくなす』を知っていますか?
ナスとは呼ばれていますがナスではありません。
でも食べ物です。
美味しいと思いますか?
ハイ!シンキングタイムです。
(何回か書いたことがあるので知っている人は読み飛ばしてください)
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今や高級品の『みだくなす』ですが、それはネーミングを変えたからです。
きっとネーミングを変えなかったら、今も売れていません。
また、ネーミングやタイトルの用語も男女で好みが分かれます。
例えば、男性は「がぎぐげご」「だぢづでど」が入ったネーミングを好みますが、女性は、この「がぎぐげご」「だぢづでど」が入ったネーミングを好みません。
男性は能動的なタイトルを好みますが、女性は受動的なタイトルを好みます。
しかし、まだまだビジネスの世界の上層部は男性が多く、ネーミングやタイトルを決める時に男性が好む用語に決まることが多いです。
これは、あなたの競合も同じです。
ですので、女性を集客したいなら、用語選びを女性向けにするだけで大差がつけられます。
そのとても簡単な方法が話し言葉にする方法です。
女性向けのマーケティングにおいて、用語の選び方で競合を出し抜くには、使う言葉を話し言葉に寄せていきましょう。
用語の男性向け表現と女性向け表現
私は、男女差を分類する色々なキーワードを持っています。
その中に、
『男女で世界観が違います』という話をする時に
「男性は抽象的なことを実体化するという風に世界を捉えていて
女性は具体的な関係性で世界を捉えている」
という風に表現しています。
このような表現は男性向けです。
男性向け表現を女性向け表現に直す
同じことを女性向けに表現すると
「男性は目の前のことより遠くのことが気になり、
女性は地に足をつけて毎日を楽しむように生きています」
とか、または
「男性は夢やロマンを生きるのが好きで、
女性はどんなことからでも夢が見られます」
というような感じになります。
このような表現、ちょっと違うのはわかっていただけるでしょうか?
男性は、抽象的な用語を使うことが多く、女性は、五感覚に基づいた話し言葉を使うことが多いのです。
新築の宣伝に「子孫」では女性に響かない
「子孫が集う木の家」という工務店の車内広告を観たことがります。
写真は、木の床の上で遊ぶ子供と、それを中2階から眺めるご夫婦。
とてもよく出来た広告なのですが、「子孫」の単語のせいで男性からの問い合わせしかなく、真の購入決定者である女性から選ばれない広告でした。
「せめて家族でしょうが~」と苦笑してしまいました。
女性に訴求するなら、子孫ではなく家族です。
本当は「家族」という表現よりは「息子、娘、夫」という表現をしますし、「子孫」とかいう言い方はまずしません。
これは「孫」とか「娘の子供」とか言う、または個人名になります。
「適切な食事」という表現や「最適な性能」という表現よりは、
「おいしく食べられる食事」
「子供が喜んで食べる食事」
「使いやすく直感的に使える何々」
「ストレスのない使い心地」
とかいう表現になります。
こういう表現がピンとくるというところがあります。
この「ピンとくる」なんていうのも女性向けの表現だと思っています。
女性向け用語は話し言葉
ですので、女性向けのマーケティングで使う用語は、五感覚に基づいた話し言葉を使うという風におぼえてください。
その方が売れます。
とにかく、
『普通の話し言葉で表現してあげる』
という風にしてください。
女性100人に聞いてみてください。
GDPとGNPが何を指しているのか、そういう用語を使う環境にいないなら、女性でわかっている人は少数です。
マーケティングで使うCVR・ROIなどの単語も、女性にしたら「せめて日本語で言って欲しい」人が大多数です。
女性に売るなら、難しい単語や用語、頭文字だけの短縮用語などは、避けられるなら全部避けたほうが良いです。
話し言葉にするだけで反応が全然違いますから、お試しくださいませ。