小さな町の小さな温泉施設が大人気
新潟市に、「花の湯館」という日帰り温泉の施設があります。
正式名称は、新潟市小須戸温泉健康センター 花の湯館。
旧小須戸町の町営施設としてオープンして約20年になる小さな温泉です。
足を運ぶ理由を創り出すイベント
私が花の湯館の存在を知ったのは、Facebookつながりの友人F君が真夏の屋根の上のガテンな作業に疲れたので、たまたま現場から一番近い温泉に行ったことから。
ホームページを見ても一流の温泉旅館のように豪華な雰囲気はゼロ。
館内の設備にも、取り立ててすごいところはありません。
でも!
ホームページを見ているうちに
無性に行きたくなってくる!
そう思わせるぐらい
イベントの作り方が上手いです。
毎回イベントが素晴らしい
毎週日曜日の恒例イベントは『アヒル風呂』
人気テレビ『鉄腕ダッシュ』でも活躍していたアヒル隊長が、てんこ盛りで湯船にプカプカ浮かびます。
う! 行きたい!
絵からして最高です!
他にも……
おもちゃの小判が湯船いっぱいに浮かんだ『小判風呂』
大金持ちな気分になれそう(笑)
海の日には、
海の生き物のおもちゃが浮かぶ『水族館風呂』
小さい子どもたちが大喜びしそうです。
母の日には『お母さんありがとう風呂』
子どもたちからお母さんへのメッセージを書いた入浴木を浮かべた『お母さんありがとう風呂』。
子どもがメッセージを書く時、親子で。
それを浮かべる日に、父母だけでなく
近くに住んでいるなら祖父母も動員できる
1粒で何度も美味しい巧みな仕掛けのイベントです。
気になっていたシャンプーが試せる『シャンプーバー』
こちらも、ついつい足を運びたくなりますね。
お客様の笑顔を生む創意工夫
これらのイベント、いずれも
あんまりお金が掛かってないところにも感心させられます。
繰り返し使えるおもちゃや
市販のシャンプーを準備するだけ。
まさにアイデアの勝利です。
この花の湯館、現在は町立ではなく指定管理者によって運営されているのですが、
ホームページの片隅にその管理者からのメッセージがありました。
古く小さな温泉ですが、弱みを強みに変え、
この花の湯館だからこそ出来るおもてなしを日々考え、
さまざまな年代と感性と価値観を融合させた自由な発想で、
皆様の心も身体も時さえも温めていくと誓います。
お客様の、心と身体と時間を温める。
このマインドが、ああいったイベントの源泉なんですね。
花の湯館(新潟市小須戸温泉健康センター)
ついつい行きたくなる気持ちがわかります。
まとめ
お客様が笑顔になる物を大量に集めれば集客ツールになって集客が上手くいく。
要は顧客目線の創意工夫ですね。