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台風からの避難中に起こる水没・JAF実験動画
台風被害で亡くなる人の多くが車で避難中であったため、JAFの水没実験の動画が拡散されています。
タイムリーな動画ですので視聴者数も伸びているようです。
しかし、集客に有効な動画にはなっていません。
なぜ集客に有効でないのか、動画を紹介して理由と改善方法を書いていきます。
こちらの動画がそのJAFの水没実験の動画です。
車両水没実験 ~増水時を想定した水没テスト~【JAFユーザーテスト】
クルマが水没!!水深何cmまでスライドドアは開くか?(ミニバン)【JAFユーザーテスト】
私はこの動画を観て、強烈な違和感を持ちました。
なぜこういった実験をYoutubeに載せるのか?
私には理解できません。
危険回避させたいなら、一番厳しい条件下での実験を公開したほうが良いと思いませんか?
JAFは本当に助けたいの?
この動画を観ていると、ちゃんと逃げて助かって欲しくないのかと感じてしまいます。
もし数%だったとしても、そのように感じさせるのはマーケティングにおいて良くないです。
実験は実験でしかないという意見もあると思いますが、
JAFの理念である
『JAFは自動車ユーザーに対し、安全と安心の支えとなるサービスを提供するとともに、
交通の安全と環境のための事業活動を積極的に推進し、健全なくるま社会の発展に貢献します』
から、ズレていると感じます。
台風や大雨の流れを予想して実験して欲しい
実際に被害にあわれた方は、台風だったら流れている水の中で車のドアを開けたと思います。
もしドアの正面から勢いよく水が流れてきていたらこの実験のようにドアは開きません。
海に落ちても波の向きや速さによって状況はまるで違います。
それなのになぜ、こういった実験をYoutubeに載せるのか? 私には理解できません。
危険回避させたいなら、一番厳しい条件下での実験を公開していただきたいです。
JAFの存在意義
なぜなら、JAFに加入しているお客様はもしもの時に手助けを受けるためにJAFに入っているからです。
自動車に乗っていて何かあったらJAFが助けてくれる。
そう考えてロードサービスに加入していると思います。
ですから加入者は、JAFが「水の中でどのように対処したら安全を守れるか」を公開していると捉えます。
しかし安全を守るためには、この実験はあまりに条件が良すぎる状況での実験結果です。
これを信じて対応したら、車の中の人は助からないと思います。
自然の怖さを知らない大人たち
現代人は自然に接することが少なくなりました。
河川は整備され、生活に直結しないという方のほうが多いのが現状です。
海も整備された海水浴場で泳ぐだけという人が多いでしょう。
川や海で危険と隣り合わせで遊ぶ経験もないまま大人になっています。
そのような方々がYoutubeを観るのだとしたら、自然の怖さがわかる実験を公開してあげるのが親切であると私は感じます。
加入者のロイヤリティが高まる
実際の危険さを再現できないのであれば、このYoutubeは実験であり現実はもっと危険である旨を動画の中で語るできです。
そのほうがJAFの経営理念である安全と安心の支えとなるサービスを提供する役目を果たします。
加入者の方たちからのロイヤリティ(忠誠心)も高くなり、加入者の離脱率が抑えられます。
そのうえ、未加入の潜在顧客にJAFの加入を動機づけられます。
まとめ
せっかくお金をかけて動画を作ったのに、もったいないと私は思います。
より顧客のためになるものであれば、加入者の期待値はもっと上がるのではないでしょうか。
あなたもお客様に誤解を与えるような動画があれば、ぜひ改善してください。
改善の仕方はマーケティングのブログを読んで考えてくださいね。