競合他社との差別化で優良顧客を集客できる仕組みを構築

人間が抱える根源的な不安を刺激した本 IQ160シリーズが30万部のベストセラーに

売れている本には秘密がある

『くまさんとパンダくん』という本が、爆発的に売れています。
現在18刷30万部。全国の書店から注文が殺到しているため、
さらに50万部の増刷が決まりました。

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大ヒットの裏側

この絵本は、
「物語の本当の意味が分かるには
『秀才』とされる知能指数160以上が必要になる」とうたった
「意味が分かればIQ160以上」シリーズの第1弾。

全国紙で有名書評家が絶賛し、
Amazonレビューでも軒並み高評価、
意味がわからない、つまらないと言ったレビューは
「理解力が幼児並み」と叩かれるような事態になっています。

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ところが、この絵本の正体は……
IQ160シリーズでも何でもない
8年前に出版されて38部しか売れず絶版になった絵本。

作者が「恥ずかしいからもう忘れたい」と、全ての権利を出版社に譲渡したのを担当者がIQ160シリーズとして再出版したのです。

素晴らしいネーミングですね(苦笑)

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「自己重要感」を刺激する秀逸なシリーズ

仕掛け人である担当者・柳下土生氏は

近頃の大ヒット映画を見ても分かるように、
物語が単純であればあるほど、
知識人は自分の専門にからめて勝手に深読みしてくれます。
その上『IQ160シリーズ』として出せば、
立場上彼らはしたり顔でほめるしかない。
それを鵜呑みにする一般読者についてもアマゾンさんを見ての通りです

と、語っています。

現代の売れ筋商品は「考えなくても内容がわかる」ことと「自分らしさが活かせる」ことです。
そこに、人間が持っている「自己重要感」を刺激する秀逸なシリーズとなっています。

……なんていうのは、嘘です。
ごめんなさいっ!!!

本当は、「IQ160以上しか理解できない絵本」 ブームの兆し という記事の話しです。

不安を刺激する「動機づけ」

実はこれ、『虚構新聞』という
嘘ネタをニュースにしたサイトの記事。

でも、「IQ160シリーズ」なんて出したら、
本当にこんな現象が起こりそう、と思いませんか?

買わせる・褒めさせる動機づけが、虚構だけど実に上手い。

私たちが抱える根源的な2つの不安

私たち誰もがかかえる根源的な不安は、

・愛されないのではないか?
・能力が劣るのではないか?

大きく、この2つと言われています。

その根源的な不安のうちの「能力が劣るのではないか?」を刺激した仕掛けです。

IQ160シリーズと言われると
「これがわかる私は優れている」
という優越感をくすぐられるので、自己重要感も満足するので購入する人は多いでしょう。

そのうえ、書評で盛り上がる仕組みというのも素晴らしいです。

ニュースは嘘だけど

この仕掛けは現実世界で通用するよくできたものです。

私たちの根源的な不安を刺激すると
38冊しか売れなかった本が爆発的に売れる(かも)。

そのために、
・愛されないのではないか?
・能力が劣るのではないか?

この2つの不安を刺激して、
この2つの不安の解消法を作ってみましょう。

「この商品を持っていないと愛されない」
「この商品の良さがわからない人は劣っている」
「だから、買わなくちゃ」

こういったマーケティングが、嘘に利用されるのは良くないことですが、もし嘘であっても不安を刺激されると人は行動してしまいます。ですから、良い商品ならこういうマーケティングを実施するのもアリだと私は考えています。

世の中には、あなたの販売している商品より粗悪なものを販売している業者も数多くいます。
そんな業者から商品を購入してしまう人をなくすためにも、2つの不安を刺激してでも売ってあげるのが優しさだと思います。

まとめ

本当に2つの不安が解消できるなら、不安を刺激してバンバン売ってあげましょうね。

人間の根源的な不安を刺激しましょう。
その不安が解消できる商品は売れます。

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