競合他社との差別化で優良顧客を集客できる仕組みを構築

ベビースターラーメンの顧客の囲い込み

おやつカンパニー(本社・三重県津市)の主力製品
「ベビースターラーメン」の景品が「想定外の形状」「ぶっ飛んでる」と話題です。

ラーメンの麺の形をした「純金ベビースター」が1本当たる、という風変わりなキャンペーン。
純金がいくら相当なのか、同社は公表していませんが、時価なら1万円超になる計算。

私も欲しい!!

このキャンペーンは、“大のベビースター好き”の皆さんに感謝する企画。
ニョロっとした形の、1本2.4グラムの純金ベビースターが当たります。
表面には純金の品質を保証する造幣局の検定マーク付き。
ベビースターの袋を模した化粧箱に入れて届く、というこだわりようです。

意外にもコンビニでの最大顧客は子どもではなく…

対象商品はコンビニ限定。
応募マークを15枚集め、はがきに貼って送ると
抽選で毎月25人に当たるというもの。

来年3月まで、合計300人に当たる限定品。

同社広報は
「じつは、コンビニでは40代男性に多くご購入頂いており、
そうした方々に喜んで頂けるようなものを考えました」
と語っています。

「ベビースターサーバー」「ラジコン」など遊び心満載の企業

おやつカンパニーはこれまで、
ベビースターを貯蔵して好きなときに取り出せる「ベビースターラーメンサーバー」や、
ベビースターを搭載して走れる「ラジコントレーラー」など独創的な景品を開発し、ファンに還元してきました。

今回はそれらに次ぐ企画ですが、「すでに非常に多くの応募を頂いています」とのことです。

過去の景品もぶっ飛んでいます!

親が買って与えた世代が主流客

同社は戦後の1948年設立。
前身の松田産業は当時、即席めんを製造していましたが、
製造過程で出る麺のかけらを「もったいない」と
塩やしょうゆなどで味つけして油で揚げました。

近所で配ると、子どもたちは大喜び。

それが商品化のきっかけになり、
1959年に「ベビーラーメン」が誕生しました。

ベビースターラーメンには「空腹の子どもたちに食べてほしい」という、
創業者の思いが原点にありますが、
現在の40代が購入者の大半を占めるとなると、
親が子供に与えたとしか思えません(爆)。

おやつカンパニーは、
この懸賞企画によって愛用者の囲い込みをしているようですね。

40代の男性を囲い込む戦略としてなら、
1万円の金のラーメンも、
ラジコントレーラーもうなづけます。

顧客の欲しがるものを懸賞商品にするおやつカンパニーの戦略、
あなたも見習ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

顧客層が違えば
景品も違う。
あなたの顧客は誰ですか?

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