競合他社との差別化で優良顧客を集客できる仕組みを構築

商品ネーミングで失敗VS商品ネーミングで成功 ブランド価値を下げたお嬢様酵素の大失敗に学ぶネーミング

あら、やっちゃったのね。お嬢様酵素

商品のネーミングはとても大切です。

ネーミングだけでブランドの価値がアップすることもダウンすることもあります。

そこで、顧客心理から考えると
「やっちゃたのね」というネーミングが話題になったので、
その話題を取り上げます。

悲しいことにターゲット以外にバカ売れ

ターゲットが購入しないで、他にバカ売れしてしまった商品があります。

それが、今、話題の商品”お嬢様聖水”です。

もう、どうしてこのネーミングになったのか。
理解に苦しみます。

企画部や役員層に男性は一人もいなかったのか?
テストマーケティングをしなかったのか?
外部の人間が出すサインを誰もが見落としたのか?

謎が深まるばかりです。

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私は、この商品の宣伝を
電車の中貼りポスターで観た時から驚きを禁じえませんでした。

「いや~、マズイでしょう! 
 どう考えても男性が変な想像するでしょう」
と心の中で冷や汗かきました。

誤解された時点で戦略的に大失敗

この商品、バカ売れしています。
だから、売上だけ考えたらネーミング成功商品です。

でも、やはりマズイ気がします。

他の『お嬢様酵素』も認知度をアップさせたので、
RIVALAND社が「売れたから良い」と言うなら、
部外者の私は何も言うことがありません。

でも、ブランドは激しく傷つきました。

なぜなら、公式サイトの説明には
「現代人のカラダに不足した栄養素を補います」
「ダイエット中にうれしい食物繊維」など
美容や健康を意識した宣伝文句が並び、
「女性のための新感覚エナジードリンク」とも書かれ、
女性をターゲットにした商品であることは間違いなさそうなのですが・・・。

購入者は、こういう方々。

新宿区内のメトロ売店の店員は、

「買っていくのは30~50代のサラリーマンがほとんど。特に会社帰りの夜の時間帯が多い。なかには1人で8~10本買っていく人もいた」

と話し、
ツイッターには、

「渋谷のMETRO’S、お嬢様聖水売り切れとる」
「飲みたいけどどこにも売ってない」

という書き込みがあり、男性ばかりが購入しています。

しかも、
「さすがに会社には持っていくのはつらいな」
「買った時の女性店員の眼差しが忘れられない」
という声から察しがつくように、
多くの購入者は商品名の「聖水」から「完全に別のもの」を感じ取って購入しています。

ブランドが地に落ちると笑うに笑えません!

先日のルミネCMの大炎上も、
このRIVALAND社のネーミングミスも、
会社の人事制度や風土文化まで疑いたくなる
「さすがに、ここまでのミスはありえない」
というレベルのミスです。

戦術も戦略もミスだらけで、
顧客心理を考えてないし、
アイデアは広範囲な知識から生み出さないといけないのに、
それも怠ったように感じます。

私は大きなプロモーションには関わっていませんが
同じマーケッターとして、状況がすごい不安です。

なぜなら、商品名の「聖水」から
「完全に別のもの」を感じ取っている方々は、
こんな楽しみ方をされています。

なお、ここからは女性の方と真面目すぎる方には、
インパクトのありすぎる画像が並びますので、ご注意ください。

色と名称が妄想を引き起こす「お嬢様聖水」

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缶の底に穴を開けるという悪ふざけは既に定番に!
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便器型容器をコップ替わりに
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フィギュアのパンツを飲み口に合わせるのも好評
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RIVALAND社の人気商品「お嬢様酵素」が、
これで売上を伸ばすことは、きっとあり得ません。

だから、会社の規模は違いますが、
同じ会社経営者として同情してしまいます。

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誰か止めてあげられなかったのかしら。
本当に残念です。

ネーミングでブランド価値と売上をアップさせた事例

では、ネーミング変更で売上アップした商品には、
どんなものがあるのでしょうか。

・「モイスチャーティッシュ」から「鼻セレブ」で売上4倍
・缶コーヒー「WEST」から「BOSS」で売上2倍
・「フレッシュライフ」から「通勤快足」で売上10倍
・「ゴールデンパティ」から「おはようポテト」でシェア3~4%から14%に
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他にも、
・「豆ダッシュ」→「チョロQ」
・「みだくなす」から「洋ナシ」。そして「ラ・フランス」がダントツでうれています。
・「圧力鍋」から「活力鍋」
・「薬用ミューズ(アース製薬)」から「キレイキレイ(ライオン)」で市場逆転。
・男前豆腐や俺のビストロなどもあります。

参照元:http://kaola.jp/ まとめNEVAR http://www.j-cast.com/

いかがでしょうか?

ネーミングが成功するかどうかで売上はまるで違ってきます。

ぜひ、ネーミングをよ~く考えてつけてくださいね。

まとめ

ネーミングは重要です。
広く世の中を知らない。
本当のことを言わない。
そういうコンサルタントや従業員ばかりだと、
ブランドが傷つき、怖い結果になります。

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